院長からのメッセージ集

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鍼治療に関心のある皆様へ

 最新の東洋医学の情報を掲載している月刊の専門誌があります。
「医道の日本」誌です。  是非、研究者も患者さんも一読されるようお勧めします。

 既にアメリカでは、一部の民間の生命保険会社が、代替医療を給付対象に採用しているそうです。国民の要望を忠実に反映した訳です。
 イギリスでもここに至って積極的に代替医療を評価する動きが出始めました。

 以下の記事は、「医道の日本」誌9月号からの転載です。
 日夜、西洋医学者も東洋医学者も病気の克服を目指して努力しています。その最新の成果が同誌には掲載されています。

  特に難病に悩まれている方は、諦めることなく情報を得る手段として読まれる様お勧めいたします。

英国医師会医(BMA)が鍼を承認
MarkSilvert,BMJ BMJ 2000;321:11 (1 July)

NEWS

 「鍼はNHS(訳注)において もっと広く活用されるべきであり、家庭医はこの技術のいくつかについてトレーニングを受けるべきである」とBMAの調査 は結論した。この療法(鍼)は背腰痛、歯痛、嘔気と嘔吐及び頭痛の治療におい て効果が証明されていることをBMA科学教育委員会(Board of Science and Equcation)は二年間の調査の後に明らかにした。

 鍼は補完医療のなかで最も多く求められている治療の一つである。この報告は、過去一年間に五〇〇万人にのぼる人々が補完医療あるいは代替医療を専門とする治療者にかかった可能性がある、と伝えている。この報告を歓迎して、GP(訳注) であり英国医師鍼学会(British Medical Acupuncture Society)の広報担当者であるDr Richard Halvorsenは「この報告は医療機関の補完医療に対する見解が完全に変化したことを示している」と述べた。この研究は一九九八年に「鍼の科学基礎と効果、施術者のトレーニングの質と 適格性の標準を調査する」ように委託されたものである。そこでは鍼に関する文 献や最新の研究を概観し、そして有害作用を含む安全性の側面が検討された。

 この調査により、鍼に関連づけられる併発症 の発生率は「比較的低い」ことが明らかとなった。それらは一般に次の三つのカ テゴリーの一つに分類された。物理的損傷、感染、その他の有害反応。物理的損傷の多くは鍼治療者が解剖学と生理学を、特に主要な臓器の位置と深 さを強調して教育されることを含め、十分修得していることを確実にすれば回避 できるものである。また、不十分または不適切な滅菌技術は感染症の重大な危険 因子を構成する。このことは職業的な鍼治 療者の団体には認識されており、彼らの診療規定に反映されている、とも報告している。

 感染症の媒介はすべての施術者が、滅菌を必要とする再利用できる鍼ではなく滅菌済みのディスポーザブル鍼を使用すれば回避できることである。その他の有害反応としては抜鍼の際の出血、内出血、眠気など軽微なものが含まれている。この調査の一部として行われた英国の家庭 医の調査では、半数近くが患者に対して鍼を手配(行うか紹介)したことがあり、五八%が患者を何らかの補完・代替医療に紹介したことがあった。

 BMAは医療職あ るいは非医療職の資格をもつすべての鍼治療者の国家レベルでの登録と有害事象 を報告する国家的なサーベイランス( 監視)・システムを求めている。BMAの健康政策の長であるDr Vivian Nathansonは「我々は鍼の有効性につい て質の高い研究をさらに確かめる必要がある。鍼をもっと多く使用すれば、毎年 NHS(の経費)の何百万ポンドを節約できるかもしれない」と述べている。しかし ながらまた、彼女は(鍼を行う)可能性 があるすべての鍼治療者に対して求められるトレーニングの最低限の基準の合意 が成立することが必要であるとも付け加えている。

 BMAは次のステップとして、the National Institute for Clinical Excellence(訳注)が鍼の価値を検討し、NHSに対するガイダ ンスを提示することを希望している。

出典:
『英国医師会雑誌』(2000年7月21日321巻11項)
(with permission f rom the BMJ publishing Group)

# 訳注
NHS
 National Health Service.日本診療システムに相当する英国 の医療システムで、ここではNHSの管理下の診療活動一般を指している
GP
 一般医。NHSにおいてプライマリケアを担当する
the National Institute for Clinical Excellence・・・
 通称NICE.主要な疾患とその最適な医療について、エビデン スにもとづく再評価活動を行っている
悩まれる前に・諦める前に、
是非ご相談の程、電話をお待ちしています。
電話:043-222-3335

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